すったてとは
そのままでも食べることができ、調理にも使える万能な大豆をすりつぶしたペーストです。
大豆をすりつぶすことから、すりたてという言葉が転じてすったてと呼ばれるようになったと言われています。
原材料は大豆のみ
大豆を水に浸し茹で、すりつぶしただけなので、大豆の栄養がすべて入っています。
たとえば、豆腐であれば大豆を豆乳とおからに分離し、豆腐に使われるのは豆乳のみ。
しかし、すったてには、大豆の薄皮以外の成分がすべて含まれています。
添加物等も含め、大豆以外は何も入っていないので、大豆の旨味や香りがしっかりと感じられ、栄養満点の食材です。
国産大豆を使用しています。
白川郷の郷土食
すったて汁
白川郷では、古くからすったて汁が人々に親しまれてきました。
すったて汁とは、醤油や味噌をベースとした出汁にすったてを混ぜたもの。
昔は各家庭で大豆をすりつぶしてすったてを作り、すったて汁を作っていました。
お祝い事や浄土真宗の仏事である報恩講(ほうおんこう)の席で振舞わるハレの日の料理だったそうです。
すったて鍋
古くから伝わる伝統のすったて汁を、アレンジしもっと親しみやすい料理が生み出されました。
その名もすったて鍋です。
鍋スープにすったてを加え、飛騨地域の特産品でもある飛騨牛や白川村の特産品のきくらげを乗せたもの。
すったて鍋について詳しくは、すったて鍋とは?の記事をご覧ください。
かつては村外不出だった「すったて」
今まで、すったては白川村でしか食べることのできない食材でした。
その理由は、大豆をすりつぶしただけの材料のため、日持ちがせず、長期保存は品質管理が難しかったから。
そのため白川郷に足を運んだ人しか食べることのできない”幻の郷土料理”と位置付けられていました。
深山豆富店では、そんなすったてを全国の皆さんにもご家庭でも味わって頂きたいという思いから、保存技術の向上を図り、インターネットでの販売もできるようになりました。
基本の使い方:すったてを汁物に入れる
白川郷では、すったては汁物に入れるというのが主流の食べ方です。
鍋やみそ汁にプラスするのが一番簡単でスタンダード。
詳しい分量については基本の食べ方の記事をご覧ください。
すったてを使った簡単レシピ
様々な使い方ができることも、すったての特徴です。
白川郷では、古くから汁物に足す食べ方が一般的ですが、その他にも白和えにしたり、豆乳を使う感覚でグラタンのホワイトソースや、スイーツの材料にしたりと、和洋問わず料理に活用できます。
深山豆富店のHPでは、基本の食べ方からアレンジレシピまで紹介していますので、様々なレシピを試していただければ幸いです。
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